「子どもの話を聴くときは」

震災にあった子供たちの心を受けとめ、支える。
震災でなくとも、大人が子供に接するときに、とても大切なこと。
「子どもの話を聴くときは」
http://doi-toshikuni.net/j/p-doc/20110402.html#kodomono

子どもの話を聴くときは

  1. 子どもの声を聴くときは、教えてもらう気持ちでね。
    一生懸命、耳傾けて、教えもらおう、子どもの世界。
    子どもの世界の扉はね、内側からしか開かないの。
    信じるおとなに向かってね。
  2. 子どもの話を聴くときは、じっくり、ゆっくり、ゆったりね。
    言おうと思うと時間切れ、中途半端は苦しいよ。
    子どものつらさと言葉はね、外に出るまで時間がいるの。
    待ってる時間も、聴いてる時間。
  3. 子どもの話を聴くときは、「聴いてるサイン」を伝えてね。
    あいづちうって、うなづいて、子どもの言葉を繰り返し。
    不安な気持ちの子どもはね、小さな合図で安心するの。
    「ぼくを分かってくれてるな」って。
  4. 子どもの話を聴くときは、途中で止めたりしないでね。
    批判をしたりまとめたり、言い聞かせないでただ聴いて。
    おとなが口を開くとね、子どもの口が閉じてくよ。
    知りたいのなら、耳、開こう。
  5. 子どもの話を聴くときは、瞳のサインをみていてね。
    子どもはたいていおとなのね、目なんか見ては話せない。
    それでも分かってほしいとき、瞳で合図を送ってる。
    見逃さないで、みていてね。
  6. 子どもの話を聴くときは、顔の高さを合わせてね。
    上から見下ろされるとね、だれでもちょっと堅くなる。
    視線の低い子どもにね、しゃがんで視点を合わせてね。
    子どもが話しやすいから。
  7. 子どもの話に答えるときは、声の調子を同じにね。
    大きな声や高い声、おとなのいらいら伝わるよ。
    子どもは意味を知らなくてもね、声で気持ちが分かるんだ。
    言葉が出にくくなっちゃうよ。
  8. 子どもの不安を聴くときは、子どもの気持ちを感じてね。
    「なぜ?」「どうして?」が、問いつめに感じてしまうとき、あるの。
    子どもの心配、不安はね、「不安なの?」って繰り返してね。
    答えは、一緒に考えて。
  9. 子どもの不安を聴くときは、すぐに原因、決めないで。
    「地震のせいだ」「性格だ」、決めてもそれは答えじゃないの。
    子どもを取り巻く世界もね、子どもの心も単純じゃない。
    広く大きな視野で見て。
  10. 子どもの悩みを聴くときは、子どもの力を信じてね。
    しっかり聴いて、じっくり支え、色んな見かたのアドバイス。
    だけど最後は子どもがね、子ども自身で解決するの。
    おとなが信じた子どもはね、乗り越えられるよ、大丈夫。