ソーシャルメディア。
Facebook、ツイッター、LINE、GREE、Ustream、YouTube、Google+、LinkedIn、ミクシ、、、、
諸々たくさん。
日常的にネットにつながった今、これらは私たちの日々の日常に浸透しています。
今や国家、社会、人々の人生へ入り込み、巨大な影響を与えうるものです。
パワーとスピード。その影響力は、過去の人類史に類を見ません。
「ソーシャルメディア」という言葉が使われ出したのは、2006年からだそうです。
SNSとしては、1997年、SixDegrees.comが最初にようですが、日記サイトやブログのほか、2002年以降に、Friendster、MySpace、LinkedInによって広く普及を始め、2004年からのFacebook、日本ではMixi、GREE、2006年からのTwitter、2011年からのLINE等の幾多のサービス誕生を経て、今に至っています。
日本において、30代以下の若年世代では、2013年時点で8割の人が日常的にソーシャルメディアを利用しているそうです(総務省 23年度版情報通信白書)。10代に至っては、9割を超え、ほとんどがLINEを利用しているようです。
ソーシャルメディアに関わるニュースは、テレビや新聞などで日々取り上げられ、日常的に様々な出来事が起きています。ソーシャルメディアの中では、罵倒や暴言、プライバシーや公開すべきでないものを公開したりと、人の抑えられていたような内面を露呈している人も少なくありません。正義の味方になったつもりの人や、欲望や犯罪に勤しむ人、自分の意見を押し付けたり、見下したりして自己の肯定に勤しむ人、などなど。精神的な幼稚さを露にしてしまう傾向があります。
さらに、LINEに勤しむ子ども達の中には、返事をしないと友達ではなくなるとか、LINEがつながらないことろには行かない、といった歪んだ関わり方をしていることもよく聞きます。
社会に浸透し、距離や時間を超えて人々を結びつけ、喜怒哀楽のコミュニケーションを飛び交わせつつも、そんな私たちを翻弄させ、取り憑かせているソーシャルメディアとは、一体なんなのでしょう?
90年代に入りネットが普及して、はや20年弱経ちました。
ソーシャルメディアが誕生して、10年です。
この20年で、地球上の私たちの社会は、ネットによって様々な変革が起き、そしてこの10年で、新しい何かに質を移行しているのです。
関係性?価値観?コミュニケーション?倫理感?
私たちはいま、何に移行しようとしているのでしょう。それを把握しなければならないと思います。
もちろん、ICTの作り手としては、ICTによっていいことが起きているのだと信じてはいるけども、使い方を誤っていたり、それによって悲しい思いをしている人が一部にいることも事実です。
ですから、想像できなかった事態も含めて、今の動きが、本当に望まれる未来なのか、より良くなる未来なのか、次世代に渡していい未来なのか、をキチンと考え、皆が認識する必要があると思うのです。
だから、時には立ち止まって、ログオフし、空でも見上げて、静かに考えることが必要ですね。